今日の製造現場
- 2017/11/15
MLF
MLFをご存じでしょうか?
日本語で言うとマロラクティック・ファーメンテーション(日本語じゃないね)。
もう少し日本語らしくすると「リンゴ酸乳酸発酵」というところでしょうか。ある種の乳酸菌が活動して、ワイン中のリンゴ酸(マリックアシッド)を乳酸(ラクティックアシッド)へと変質させる発酵のことです。
ワインのスッパイ成分のほとんどは「酒石酸」と呼ばれる酸で、他に「クエン酸」「リンゴ酸」も多少含まれます。
リンゴ酸は酸味が鋭く、特に赤ワイン中に多量にあるとスッパイ感が倍増します。
そこで、これを酸味が穏やかな乳酸へと変えてしまおうというのがMLF。
また、将来予期せぬところで悪い乳酸菌が活動しないよう、栄養源であるリンゴ酸をなくしてしまうという目的もあります。
MLFを起こす乳酸菌は自然界にあるので、放っておいても勝手に活動を開始します。
しかし、確実に迅速にこの工程を終了させるため、人為的に培養された乳酸菌を添加することもあります。
これが、その乳酸菌をお湯で戻したもの。
まさにワインに加えんとす、というところです。ただの濁った水みたいなものを見せられてもよくわからない?
でもMLFを写真に撮るのは不可能なのですよ。
ガマンしてください。ではでは
まさ
- http://www.sakaoriwine.com/blog/kanri/mt-tb.cgi/409