今日の製造現場
- 2017/08/24
ワインが澄む話
ワインは透明な飲み物ですが、出来立ての時は濁っています。
濁りの元は、ブドウ果実由来の繊維や酵母の死骸です。以前何度か書きましたが、ワインは最後に濾過されて、澄んだ液体にしてから瓶詰されます
ただし、濾過の前に何度か澱引き(オリビキ)をして、固形物を取り除きます。
先ほど書いたブドウ果実や微生物由来の固体は、時間とともにタンクの底に沈殿して澱となります。
この澱を取り除く作業が澱引きです。
作業のやり方は単純で、澱の上部の上澄みをポンプで吸い出して、そこに残った澱と分離します。写真は去年のワインなので、澱といっても少量で、タンクの底の汚れ程度ですが。
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