- 2010/03/21
暖かくなりました。
3月も後半に突入。まったく時間がすぎるの早いものです。
3月に入りFOODEXを皮切りに、日本ワインを愛する会懇親会など多くの方々とお会いする機会もあり、メーカーズツアーも多くのご予約をいただきあわただしくも、多くの方々が日本ワインに興味を持たれていることが実感でき大変うれしく思っています。さて、先週はワイナリーの畑の剪定作業が始まりました。もちろん池川さんが剪定をされます。
いまごろ剪定をやるの?遅くない?と思われる方もいるかもしれませんが、今冬のように乾燥している年は早めに剪定してしまうと乾燥により芽が死んでしまう場合があるそうです。今の時期葡萄は水を引き上げているので芽が乾燥することはありません。
剪定作業は葡萄の成育状態を決定づけるとても重要な作業です。その年の葡萄の品質の6割程度が剪定によって決まるといって過言ではありません。
剪定の方法は大きく分けると長梢剪定と短梢剪定の2種類あります。
この樹は長梢で剪定されました。去年の枝を長く残し、横に倒してこの枝についてる芽を今年伸ばしていきます。
そして、これは短梢剪定。
去年の枝の芽を1個残して枝を切っていきます。
しかし、この形にとらわれてはいけません。葡萄の樹の状態を1本づつ観察し、その樹の樹勢にあった剪定をしていかなければなりません。
なので時には短梢と長梢がミックスした樹もあります。また時には隣の樹とのバランスを考えながら、そして来年の樹形を想像しながら、畑全体が長期にわたり葡萄自身の力で美しい風景となるようイメージしながら葡萄の手助けをするがごとく剪定を行う必要があります。
とても奥の深い作業ですが、つぎつぎと鋏を入れられていく様子を見ているだけでも想像力を刺激されとても興味深い作業です。
井島
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