- 2008/10/24
こんな寒い日には…。
もちろん、暖かい布団でぬくぬくしていたいです。
まあ、そんな訳にはいかないので、『今日の製造現場』始めます。
今日はやることが少ないので、午前中にブログアップです。
発酵停止したキュベイケガワは、ただいま二次発酵中。マロラクティックと言います。
マロラクティックとは。
酵母がおこなうのはアルコール発酵です。
これに対して、マロラクティックの主役は乳酸菌です。
葡萄由来の有機酸は、主に酒石酸とリンゴ酸ですが、マロラクティック発酵は、このうちのリンゴ酸が乳酸菌によって、乳酸と炭酸ガスに分解されるものです。
ようは、リンゴ酸が乳酸菌に食べられて、その副産物が乳酸と、炭酸ガスなわけです。リンゴ酸はMalic acid、乳酸はLactic acidなのでMalo-Lactic Fermentation、略してMLFなどとも呼ばれます。
この発酵による効果は、ワインの酸味が柔らかくなることです。(乳酸はリンゴ酸よりも、酸味が弱く穏やか。)また発酵中に、いくつかの副産物が生成され、香味がより複雑になります(その結果、フレッシュさは一部失われる)。
さらに微生物的に不安定な(つまり微生物に「食べられやすい」)リンゴ酸は、微生物より先に乳酸に食べられてなくなっているため、ワインの微生物安定性が増します。
つまり、瓶詰め後に発酵して、コルクが飛んだり、味が大きく変わってしまうなどの問題が少なくなるんです!!!
【Google調べ】で、今まさにキュベイケガワはこれが起こっているわけですよ!!
発酵といっても、酵母の発酵と違って泡がモリモリ出てくるわけではなく、液体の表面に、細かい泡が浮いてくるんです。
これが、マロラクティックの合図です!!!!で、このMLFですが、酒折ではスターターを使用せず、自然スタートを待ちます。
…待ちますってゆーか、いつのまにやら始まってます。何と言うか…不思議現象です!!!!
イケガワは、今、不思議現象真っ最中!!!真っ只中です!!!
今後の動きをこうご期待。
で、昨日発酵停止した甲州穂坂。瓶詰め間近!!!ちゃんと濁ってます!!!
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