• シャトー酒折ワイナリーからお届けするワイン生産者の”ナマ”の声が満載のブログです。

今日の製造現場
  • 2008/10/03
  • 最近の酒折はフル活動。

  • 皆さんこんにちは。
    ここ最近、足がよく攣る石川です。

    酒折では発酵中のワインが沢山です。
    毎回、比重を測るのが段々メンド…いえいえ、大変になってきました。

  • で、今日は発酵に不可欠な「酵母」の添加の仕方を…。

    え?なんでかって???

    それは、今日井島さんに『酵母添加マスターの称号』を与えられたからです!!!!
    なんかよく分からないですが、称号を頂いたからには、書きますよ~!!!!


    まず、酒折で使用しているのは乾燥酵母です。
    読んで字の如く、乾燥している酵母です。見た目は、コーヒーの詰め替え用みたいな感じです。

    で、こいつらを38℃~40℃位のお湯で戻してあげるんです。丁度お風呂の温度と同じ位ですね。
    寒天とか、乾燥しいたけとか、ひじきとかを戻す感じと似ています。

    十分に戻ったら、少し糖を入れてあげて、酵母の栄養にしてあげます。

    このまま少し置いておくと、酵母が元気に沸き始めます。泡がバケツに盛り盛りになってくるんです。
    ビールを注いだ泡みたいな感じです。

    で、ここまで沸いたら、この酵母の中に葡萄果汁を添加していきます。
    この果汁で酵母の温度を徐々に下げて、果汁の温度より+10℃くらいまで落としていきます。

    ここで、酵母の温度を下げずに、果汁に添加したら、果汁と酵母の温度差で、酵母が死滅してしまうんです。
    なので、この温度を下げてあげる工程はとても大切です。
    このとき、温度を一気に下げたら意味がないので、約5℃くらいずつ下げていき、酵母を果汁に慣らしていきます。

    そんなこんなで、酵母の温度が下がったら、果汁に添加をします。
    後は、無事発酵するのを祈るだけです。

    で、この酵母添加。酵母戻しから添加まで、20分以内にするのが理想的です。

    酵母沸かしを始めると、酵母が、増殖を始め、約20分くらの時が一番増殖が活発な時期な訳です。
    この、一番元気な酵母を添加すれば、発酵不全を起こす可能性が少なくなるんです。

    なので、酒折では酵母添加は20分以内!!!!で、がんばっています。

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