ワインの基礎知識
- 2006/08/19
1) ワインの歴史
ワインは古くからある飲み物ですが、いつ頃から飲まれるようになったのでしょうか?
キリストの最後の晩餐?
古くは、紀元前6000年頃にメソポタミアのシュメール人が飲んでいたと言われています。
これは紀元前2500年頃のものとされる、[ギルガメッシュ叙事詩]にワインに関する最も古い記述があるといわれることからきたものです。その後、古代エジプト、ギリシャへ、さらには地中海へと伝えられ、ローマ帝国の拡大とともにフランスなどの内陸部へ伝わっていったものです。
クレタ島では、紀元前1500年頃のものとされる足踏みプレス機が見つかっています。
ブルゴーニュ、ロワールにワイン造りを広めたのはシーザーと言われますし、ドイツに葡萄の苗を植えたのもローマ軍とされています。
またヨーロッパ各地では、今度はキリスト教の教会が大きな役割をはたします。
キリスト教の教会でワイン造りが行なわれ、今でも良質のワインを造る僧院が多くあるといわれます。
シャンパンで有名な[ドン・ペリニヨン]の名前も瓶内二次発酵を発見した、ベネディクト派の修道士の名前をそのまま名乗ったものです。16世紀ころからは、ヨーロッパ以外でもワインの醸造を行なうようになったとされていますが、現在で言うニューワールドの世界にワイン造りが広まったのは、1800年代にフィロキセラという害虫被害がヨーロッパを襲ったことから世界中でワインが造られるようになりました。