シャトー酒折ワイナリーからお届けするワイン生産者の”ナマ”の声が満載のブログです。

忙しい日々が続いております。
シラー（赤用品種）の仕込の様子です。

白ワインを仕込むときは、果実は除梗破砕され、そのあとポンプでプレスマシンに送られます。
赤の場、除梗破砕したら、そのまま皮ごと発酵容器に移します。

シラーは収穫量も少ないので、除梗破砕機の下に直接発酵容器（青いプラスチックの容器）を置いて果実を受け止めました。

除梗破砕機の仕組を説明しましょう。
まず、上部からブドウの房を投入します。

内部にはケージ（網上のドラム）と、ケージ中心部にビーターと呼ばれる、らせん状に突起のついた金属性の棒があります。

ケージ内に落下したブドウは、回転するケージとビーターにかき混ぜられて、振動で梗と実が分離し、バラバラになった実は、ケージの網目をすり抜けて下に落下します。

ケージの下にはクラッシャーローラーが待ち構えており、落下してきたブドウの実を潰します。
潰す圧力が強すぎると種が割れて、イヤなえぐみが出るので、あくまで果皮が破れる程度。

ケージに残った梗は、ビーターのらせん状の突起に押し出されて、機体後部から排出されます。

こうして除梗・破砕された果実は、そのまま発酵容器で醸し発酵されます。

シャトー酒折の自社農園で栽培されたシャルドネがリリースとなります。
直営売店のみの販売となりますので、ぜひともワイナリーへお越しください。
販売価格 ２２００円

＜エステートシャルドネ２００４＞
自社農園で栽培されたシャルドネ１００％のワインです。このビンテージは天候に恵まれたため、樽貯蔵などは行わず、ホーロータンクで発酵させ、葡萄本来の味わいを求めました。そのためボリューム感にはかけますが、徐々にトロピカルフルーツの香りが現れ、果実が熟したことに由来するフルーティーなボディーを感じる事が出来ます。まさに酒折で出来上がるシャルドネの素直な姿をご覧いただけるかと思います。鶏肉や魚のグリルやフライなどとよく合うワインです。

マスカットベリーＡ樽熟成２００５のリリースが2007年4月に決まりました！！

＜マスカットベリーＡ樽熟成２００５＞
2005年は昼夜の寒暖差があまり無い、熱帯夜の多い年でした。そのため葡萄は平均的な葡萄となり、特徴の出しづらいものとなりました。そのためコールドマセレーショにより果実味を引き出すことに加え、発酵終了後にも果皮を浸漬したり、マロラクティック発酵を自然誘発させることでより複雑さを求め、さらに樽熟成は新樽比率５０％で11ヶ月（現時点では予定です。）うことで、果実味と樽熟成による香味が均整の取れたワインに仕上がってきています。２００４年とは異なるベリーＡの柔らかな味わいを御期待ください。

＜フェスタンブルー＞
甲州種の辛口ワインが熟成によってまろやかさを増し、果実の持つ甘味が感じられる熟成された甲州ワイン。食中酒としては油を使った中華料理や、カマンベールやブリーなど軽めの白カビのチーズとも良く合います。あまり冷やさず熟成香をお楽しみいただきたいワインです。
よく合う料理　中華料理、チーズ